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塾での質問【化学】

私は塾でアルバイトしているのですが、

みんなが聞いてくる質問って大体同じな気がします。

 

なので、聞かれるの多いな~と思った

質問の内容とその答えを書いていこうと思います。

他の先生がネットで調べてみても分からないことが多いそうなので

私なりに誰でも理解できるように

かみ砕いた答えをしていきます。

 

質問:分子式組成式の違いってなんですか?

中学生からの質問でした。

大学入試でわざわざ問われるレベルではないですが、

理系ならきちんと理解をしていないと答え方を間違えてしまう可能性があります。

中学の定期試験では

「この化学式が分子式組成式か答えよ」

みたいな感じで聞かれそうですね。

では解説していきましょう。

分子式組成式の違いは

化学式の物質が自然界でどのような姿で存在しているか

が想像できればそれほど難しくはないと思います。

まず分子式の具体例としてH2O(水)を考えてみましょう。

水は自然界では液体の状態で存在しており、

下の画像の姿で単独で存在しています。

H2O, æ°´, åå­, æ§é å¼, åå­¦, æ§é , 3 D

この姿は分子と呼びますよね。

単一の分子として存在できるので

H2Oは分子式となります。

 

次に組成式の説明に入ります。

組成式の具体例はNaCl(食塩)ですね。

食塩は下の画像のように

多くの原子が集まって結合して存在しています。

f:id:denastra:20180606004546p:plain

この状態はさすがに分子とは呼ばず、

結晶と呼びますね。

なのでNaClは組成式となるのです。

そしてこの結晶を作るのに

Na原子とCl原子の個数が1:1でなければならないので

Na1Cl1と書くとわかりやすいのかもしれませんが

化学式では1は省略するので

NaClとなるわけです。

ちなみにAuやAgなども組成式になります。

 

以下のポイントを押さえれば理解できるのではないでしょうか。

  • 化学式の物質は室温で結晶の状態かどうか
  • 結晶なら組成式、そうでないなら分子式

この点を憶えておけば、定期試験で迷わずにすむと思います。